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生きるということ

生きるということ

明日・・母が・・最後の入院をいたします。
もう・・・家には、帰れないんだね。60年以上過ごしてきた
この家には・・もう・・帰れないんだよ。
あとは・・・点滴を打ちながら・・時間を過ごしてゆくだけ・・。
そして・・・そう・・遠くない時期に・・運命の日は、おとづれるのです。
とっくに・・体のほとんどが、癌で覆われているというのに、
なぜ・・貴方は・・・一年近くがんばれたのですか?
医者すら絶句するほどの・・・癌細胞が体を蝕んでいるのに。
「なぜか・・・医学的に証明できません」って・・・医者も言ってたよ。
でも・・・・さすがに・・無理みたいだね・・。
でもね・・私は、どうして・・そこまで生きる事に執着できるのか・・・・
まだ・・・よく・・解りません。
あなたは・・どうして・・生きているんですか?

貴方は、第二次世界大戦で・・前夫を亡くしましたよね。
その後・・今の父と再婚して・・苦労しました。
でも・・・あなたには、子供が授からなかった。
だから・・・私が・・やってきました。
全ては、偶然かもしれません。
私は、充分・・大切にしてもらいました。
でもね・・・私は、なんにも、あなたにお返ししていない。
そんな事・・解っています。
まだ・・貴方は、この世界にいるのだから・・・
私は・・何かできることを必死に考えました。
仕事していても・・・電車に乗っているときも・・
散歩しながら・・・カメラで風景を撮っているときも。
でも・・・残念ながら・・いい答えは、浮かんでこないんです。
激動の時代を一生懸命生きてきて・・
血の繋がっていない私を育てて・・・
きっと・・・いろんな壁にぶち当たりながら・・・
でも・・何度かの奇跡を作り出してきました・・・あなた・・。

小学校4年の頃・・急に居なくなったあなたは、病院にいましたね。
なぜ・・病院にいたのか・・・理解できませんでした。ある日
学校から帰ってくると・・父は、「かあちゃん・・居なくなったらさびしいか?」
「なんのこと?」・・・父は・・黙って・・・でも・・なぜか・・肩が揺れてました。
でも・・あなたは・・帰ってきたんですよね。一年以上私を待たせて。
お陰で・・自分で弁当を作るのが・・・あたりまえ・・なんて思うようになりました。
今も・・そうなんですよ。自分で作ってます。
4年前・・・癌の手術をした時も、医者の話とは・・裏腹に・・・
あなたは、無事・・家に戻ってきましたね。
そして・・・再発で・・また・・入院・・だけど・・
またしても・・・奇跡を起こした。
すごいですよね。
生きるということ・・それは、凄い意志がないといけない事なんだと思いしらされました。
へこたれていたら・・もうとっくに・・・この世には存在していないでしょう。
だから・・・
凄い人です。あなたは・・・。
でも・・もう・・さすがに・・・だめなんでしょうね。
私は、悲観しているわけではありません。
だけど・・・自分が・・今・・何をしてあげればいいのか?が・・見つかっていないんです。
困ったものです。
いつも・・いつも・・心配ばかり掛けてきたのに・・
最後に・・笑ってもらいたいなあ。

生きるということ・・・・

それは・・・どんなものにも・・命がある限り

永遠に続く・・苦痛なのかもしれません。

だけど・・・そこには、きっと微笑みがあるでしょう。

ちいさな・・・笑顔を積み重ねて

幸せな心を・・

みんなに・・・届けてみたい。

そんな事を・・・せつに・・願う私であります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私が・・このページを作った意図とは、反して・・内容が
暗いかも・・しれませんが・・・すいません。
今、そんな状況に佇んでいる私自身が
なんとなく・・・書きたくなったんです。
私自身も・・・・実は、死線をさ迷ったことがあります。
20代の前半・・・手術は・・ゆうに10時間くらいかかったそうです。
2ヶ月歩けませんでした。
悔しかったんです・・・だって・・・歩けない・・自分の体が
言うことを聞かないんです。私の体なのに・・・。
そっと・・夜中になぜか・・・涙がこぼれてました。
それに・・気づいた隣のベットのおじいちゃんに・・
笑われたんです。
「この世には、足が無くて歩けない人だっている。目が見えない人だっている
なのに・・・みんな・・がんばって生きているんだよ・・なのに・・五体満足なお前が
なんて・・サ゜マ・・だ」
生きているんだから・・なんとかなる。
そう思えてきました。
人には、それぞれ・・いろいろな悩みを抱えて生活している。
だけど・・今は・・生きているんだから・・
生きているんだから・・・なんとかなる。
自分の生き様だもの・・・
そう・・思うように・・なったんです。

私は、少しの涙の後・・・まだまだ・・・
遣り残した事をさがしてみます。
病室にいる「あなた」のために。
そして・・・最後まで・・・このつたない・・話を読んでくれた
皆さんの・・ために。
by baberonia | 2005-03-22 21:40 | Comments(6)
Commented by topjoy at 2005-03-22 22:36
こんばんは。2度、3度と繰り返し読ませてもらいました。気持ちが伝わってきました。
私は学生の頃、祖父が長くない事を知り、信じられず、怖くなって1度も会いに行けなかったことがあります。でも、ずっと祖父の事を考えていました。祖父の死を迎えた時も悲しい気持ちよりも、尊敬や、上手く言えませんがお疲れ様でしたの気持ちが強かったのです。
自分は冷たい人間なんじゃないかとも考えました。
今でも祖父の事は忘れていません。いつも心の中にいます。
それで祖父は喜んでくれていると信じています。
ばびろにあさんがお母様に何をしてあげればいいのか・・・が見つかりますように。

暗いかも・・・などと言わずに何でも伝えてください。
私も過去の記事に変な詩とか書いたりしていますから。_| ̄|○
Commented by hachuchu at 2005-03-22 22:59
最後までじっくり読めませんでした。

昨年、伯母をなくしたんですが、後悔ばかり残りました。
可愛がってくれたのに、私は伯母に何もしてあげれなかった。
そばにもいてあげれなかった。

日頃おちゃらけな記事を書いている私ですが、
弱いです。。。
涙がとまらないです。
Commented by baberonia at 2005-03-22 23:39
すいませんね。皆さん・・・つき合わせてしまって。でもね・・じっくり病気と闘ってきた過程もしっているし・・いつかはこうなると・・だから・・少し冷静ではあるんです。きっと・・近いうちに悲しい知らせがくるかもしれません。そして・・残念ですが、おそらく・・父も・・後を追うことになるでしょう。おたがい入退院を繰り返していましたから。仕事の関係もあり・・私は、いつもそばにいれないんです。一週間に一度か二度・・いけるのが、精一杯なんです。それが・・・一番・・悲しいですね。でも・・やれることを一生懸命やるだけです。今は・・・。ありがとうね。コメント書き込みしていただくだけで・・私にとって・・幸せです。
Commented by hachuchu at 2005-03-23 07:21
おはようございます。
週に1~2度でもお母様、喜んでくださるはずですよ。
Commented by koko at 2005-03-23 10:02 x
こんにちは。いつも読ませて頂いてます。
私も2年前に義父を癌で亡くしました。義父の場合、まだ初期と言うことで手術をすれば良くなると誰もが思っていたのですが・・・術後3年で他界してしまいました。後になって思えば、症状のなかった義父は手術をしなければ辛い思いもせず好きなことをしてもう少し長く生きていられたのかもしれない・・・とか もっとこうしてあげていれば・・・とか そんなことばかり・・・ でも今となっては何もして上げられません。今は義父の分まで母を大切に、そして義父との思い出を いつまでも大切にしたいと思っています。
ばびろにあさんは とても頑張っていらっしゃると思います。そんな姿、思いをお母様は分っていらっしゃると思いますし きっと感謝されていると思います。頑張って下さい。影ながら応援しています。  ありきたりのことしか言えなくてすみません。
Commented by u-wakaroku at 2005-03-28 09:04
ほんとうはここにいちばんメッセージを入れたいのですが、ことばが浮かんできません…。
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